BodilyMind について
生徒さんたちの声もご覧ください
チェタン先生のヨガ
チェタン先生は、インドのカルナタカ州に在住するヨガの先生です。20年以上にわたり、さまざまな体調、年齢、国籍の方々に対しヨガの個人指導をメインに行っています。生徒数は数百名、レッスン回数は数万回にのぼります。また、B.K.S.アイアンガー師の直弟子の下でセラピーセッションも手掛けており、椎間板ヘルニア、スリップディスク、脊椎側彎症、五十肩などの治療も行っています。
BodilyMind でヨガクラスを始めた理由は、チェタン先生のヨガを皆さんにも体験いただきたかったためです。長年椅子に座って仕事をすることが多かった私は、椎間板ヘルニアやら五十肩やら、身体のあちらこちらにガタがきていました。そんなときにインドで出合ったのがチェタン先生のヨガ。当初は、ラジオ体操かと思うようなことばかりで、それ以前からヨガを習っていた私は、正直「これってヨガ?」と疑問を持ち続けていました。ところが、1か月後やっとアサナらしきことをさせてもらったとき、驚きの発見がありました。実は、私がやっていたラジオ体操もどきは、何とアサナを分解した運動だったのです。目から鱗 (!) とはこのこと。その後は疑問を持たずにひたすら先生の指導の下に学び続けることにしました。坐骨神経痛が治っただけでなく、身体全体が軽くなり、アラカンですが薬いらず医者いらずの生活を送れています。また、側弯で悩んでいた生徒さんは「何をやってもまっすぐならなかった背骨がチェタン先生のヨガだとまっすぐになる」と話してくれました。「チェタン先生のヨガで外反母趾が治ってきた」と話してくれた生徒さんもいらっしゃいます。
「何事を習得するにも10,000時間を費やす必要がある」という有名な説があります。10,000時間以上の教授とヨガのプラクティスを積んできたチェタン先生のヨガ。これまでに受けたヨガのクラスの中で最も効果的と感じました。そんなヨガを皆さんにも体験していただきたく BodilyMind でヨガクラスを開始しました。
BodilyMind のこだわり
BodilyMind のヨガは、アライメントを重視し、アサナをきちんと導入することにこだわっています。そうすることで、身体の箇所箇所の適切な筋肉の使い方を学び、アサナの効能をフルに引き出し、ヨガによって骨・筋肉・腱・筋・筋膜など身体を調整していきます。
従来、インドでは、ヨガの教師免許などは発行されていませんでした。ヨガは、先生のもとで毎日毎日修行を続けることで学んでいったのです。実際「学ぶ」のはヨガを教える側に立つ方々で、それ以外の方々はその先生を訪れ、ヨガを行うことで身体の悪いところを治してもらっていました。ヨガの先生はお医者さんだったのです。
西洋にヨガが紹介され、グループヨガが通例化した今、ビジネスとしての免許ができ、数か月のヨガ教師コースを受けることで免許が取れるようになりました。米国では、ヨガ教室での怪我が増えていることがニュースになっています。ヨガのアクロバティックな写真や、柔軟なインストラクターの形を真似て怪我をしてしまう人も多いのが現実です。ヨガはアクロバットでも、ファッションでも、模倣でもありません。ヨガをプラクティスし続けることで、次第に身体の柔軟性を得ることはできますし、最終的にはアクロバティックなことをできるようにもなります。が、最初からこれだけを目的として、無理に背骨を曲げたり、妙な筋肉の使い方をし続ければ逆に身体を痛めてしまいます。ヨガは歯磨きと同じ、と考えてみてください。回数をこなしたからといって、正しく行っていなければ効果は得られません。日々、正しく行うことで、アサナの持つ効能をフルに引き出し、身体のメンテを行うことができます。
BodilyMind はあくまでも「何事をこなすにも10,000時間を費やす必要がある」という説を信じています。BodilyMind ヨガのメインの先生、チェタン先生もこのノルマを達成したヨガの達人です。さまざまな生徒さんたちの指導を通し、そして先生の師からの指導を通し、また自身の日々のプラクティスを通し、培い続けたチェタン先生のノウハウの恩恵をレッスンを通して感じていただければと思います。
アイアンガー方式のヨガを基本としたチェタン先生のヨガは、プロップス (ブロックや椅子などの道具) を使い、無理のないアサナの導入を行います。初心者の方にも、また、ヨガのプラクティショナーでアサナの効果がいまひとつ感じられていない、という方にも、何かしらを発見いただけるのではないかと思います。
ヨガの持つ真のパワーを体験してみてください。
雑談1:BodilyMind のはじまり
2009年まで米国某テック会社でネット広告の仕事に従事していた私。エレベータに乗ってる間も時間がおしくラップトップでお仕事をするような日々でした。1日の仕事は朝7時のインドのバンガロールとのテレコンから始まり、ヨーロッパ、アジアを経て、また夜11時のバンガロールとのテレコンで終わる、というものでした。
そんなバンガロールとのテレコンの裏で聞こえてくる喧噪。場合によってはほとんど理解できないインド英語。停電でサーバ―がおちた?? バイクに乗りながらテレコン?? 牛さんの声?? インドっていったいどんな国??
そして何と、2011年5月、私は主人の仕事の関係でインド・バンガロールに移住することになったのでした。知り合いも多い土地。米国と “同じような” 感じよ、と聞いていた私は、軽ーい気持ちでバンガロール入りしました。
“同じような” 点は、ビルが立ち並び、広い道があり、車が行き来するところだけ。道には人、人、そして人。黄色いオートが行き来する周りをハエのように拭って走るたくさんのオートバイやスクーター。その合間に道端の生ごみを食べる牛たち、そして生きることに疲れたかのように寝そべる野良犬たち。止まることなく鳴り響くクラクションの音。それらが、とことんカラフルなジグソーパズルのように隙間なく空間を埋めつくす。ここはインド。すべてが共存していたのです。
ぐるぐると迂回する時の中で、人々は生きるために生きています。時間に遅れることは当たり前。物事がスムーズに行われないのも当たり前。ないものは作る。時間がかかっても、ありとあらゆるモノと知恵を使って。そして生きる。5000年以上伝わるノウハウを使って。
そんなインドの知恵やノウハウをプログラムや情報という形で提供していきたい、という想いから、2012年にインドで起業。その後、目から鱗のチェタン先生のヨガを共有したいという想いもあり、プロジェクトのひとつとしてBodilyMind は発足しました。以来、ヘルシーなライフスタイルを促進するためのコミュニティとして、何百人もの方々にご愛顧いただいてきました。2019年初頭インドから米国に戻った私は、世界のあらゆる土地にお住まいの日本人の方々にもノウハウを共有したいという想いで、このオンラインサイトを制作しました。
精神の宝庫でもある身体を鍛え、心によいものを取り入れ、心身ともに健やかな生活を送るための環境づくりができればと思います。
Sakiko 自己紹介
30代後半に母を突如クモ膜下出血で亡くし、健康なライフスタイルをキープすることがいかに大切であるかを痛感。2001年頃よりキアヌ・リーブスやレイチェル・ワイズが通うウエストハリウッドのジムで週3回プロのパーソナルトレーナーを受け、ウェイトトレーニングやコアトレーニングを学びだします。その後ハリウッドの有名なスタジオでヨガを学びだし、インドに移った 2011年からはチェタン先生の下でヨガをずっと学び続けてきました。そして、今も毎日ヨガで自分と向き合いながら、10,000時間を目標に日々プラクティスに臨んでいます。
各種ダイエットも試験的に体験。食事や栄養についても興味があり、日々オタクのごとく学び続けています。ヨガ毎日歴15年。免許や免状が苦手でむしろ嫌いな私ですが、尊敬する友人に勧められ 2014年フェイスヨガ講師Certificate取得、2012年アーユルヴェーダ基礎&料理のCertificateコースを修了しました。培った知識やノウハウを皆さんと共有していきたいです。
※インド時代にだらだら綴ったブログがあります (インドに行ったばかりの2011年の記事がお薦めです)。お暇なときにでもよろしければご笑覧ください。
雑談2:ヨガ
個人指導とグループヨガ
パタンジャリの「ヨガスートラ」から現在に至るまで、ヨガの導入方法や教授方法は変化し続けてきました。インドでは、ある時期より、患者の精神状態、体調や体型、ニーズに応じてヨガが個人指導という形で治療に利用されてきました。一方、19世紀に入りヨガが西洋に普及されてから、グループヨガが主流となり、現在のようにスタジオ形式で先生の真似をしてストレッチをする、あるいはアクロバティックな演出でヨガを行うといった運動要素が前面に押し出され始めました。面白いことに、その方式が昨今インドに逆輸入されてもいます。一方で、元来のヨガスタジオでは、未だにヨガをさまざまな身体の疾患の治療に用いています。心身に不具合などがある場合、それの治療となるアサナ(ポーズ)が紹介され、ヨガによって身体の全組織を刺激して、内側からの補正を行っています。
なぜ何千年たった今もヨガなのか
移動やストレスが多く、身体の癒着だけでなく、精神の癒着をも作り上げてしまう現代社会。気づかぬうちに、いつも肩に力が入っていたり、いずれかの足だけに重心がかかり左右どちらかに傾いてしまっていたり、そんな些細なことでも、次第に身体に支障をきたす原因となっていきます。また、直立二足歩行動物である人間は、かなりの運動を足で行っています。一方、日常生活の中では、内臓系がおさめられた胴体部分を動かす機会はほとんどない、と言っても過言ではありません。ヨガは、重要な足をさらに鍛えるだけでなく、日常あまり刺激することのない内臓から筋膜まで、内外からマッサージするように動かし、血流を促し、細胞に至るまでの全組織を活性化していきます。
ヨガは、何歳からでも始められる「自分でできる予防医学」といってもよいでしょう。身体のモビリティと敏速性を高め、日常時の姿勢の補正、身体の痛みやコリの解消、さらには日常生活に支障をもたらしていた身体の障害の緩和など、あらゆる面で効果を引き出してくれます。
インド人は皆ヨガをする?
インドに行くまで、インド人は皆、日常生活の一部としてヨガをしている、と思っていた私。ところが、実際はまったく違っていました。インド人でヨガをする人は、基本的に時間とお金に余裕がある方々。13億人強の人口のうちほんの一部なのです。最近になり、世界中でのヨガの人気が逆輸入されるかのようにインドに流れ込み、中流家庭層が増える中、若者たちの間でもヨガが人気を集め始めました。そんな中、ヨガ免許を与える学校やジムが増え、かなり簡単にヨガの免許を得られるようになってしまいました。逆輸入による影響、とも言えるでしょう。
残念ながら、本当に信頼のおける経験を積んだ先生に巡り会うことが稀になってきた、とも言えます。そんな中巡り会ったチェタン先生。私も数人の先生からヨガを学び、それぞれの先生に感化されましたが、チェタン先生のヨガは、私が受けてきたヨガの中でも一番効果があった、と断言できます。チェタン先生からヨガを教わった数年後、これは皆さんにも共有したい、と思い、BodilyMind を起ち上げました。